風色計の開発日記
神戸芸術工科大学大学院の豊崎寛樹です。
地域の気候や環境に配慮した建築のデザインについて研究をしています。
主に、コンピュータシミュレーション(流体解析等)を行いながら
設計を進めるという新しい設計プロセスの開発に取り組んでいます。
最近、シミュレーションばかりでなく、実測によって環境の
様々な状態を確かめたり、予測したりしたいなと思いながらも、
これまでの数値実測の方法は自分には合っていないような気がしていて、
もっと実測がたのしくなるような方法を模索しておりました。
さて、ここに「風色計」というひとつのアイデアを紹介したいと思います。
アイデアというか、まだまだアイデアの種みたいなものです。
これは小型風車とLEDを組み合わせたもので、風車の回転によって得られる
電圧でLEDの照明が点灯し、その電圧の強弱をLEDの色の変化として取り出してみよう。
というものです。
これにより、様々な環境での風の状態が視覚化でき、研究目的の実測の
みならず、一般の人たちにもわかりやすい環境把握が可能になります。
実測をしながらインスタレーションとして環境を体験できるあらたな表現手法となり得るでしょう。
また、ストリートや公共空間においては街並に風の色が溶け込むといった新たな夜景創出にもつながるかもしれません。
これからこの風色計なる装置の開発プロセスを記していきたいと思います。
# by windcolormeter | 2010-12-31 00:00